めんどくさがり恵香の日記&小話
◇=復活 ♪=O振り #=YGO 無印=その他オリとか
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「おめでとう!」
「ぇえ?」
それは突然の電話だった。
おめでとうマリク
電話をかけてきたのは日本で知り合った武藤遊戯だった。
それは声でもわかったし先に電話に出た姉さんから、代わる前に教えてもらっていたからわかる。
でも、なぜ、第一声がおめでとうなのかが理解できない。
確か、日本語では「おめでとう」とは相手を祝う気持ちを表す言葉であって、電話に出たときの第一声に使うべき言葉じゃなかったはずだ。
まさかとは思うが、ボクが知らなかっただけで実はこういった挨拶の方法もあるのだろうか。いや、下手をするとコレが日本流の最も一般的な電話の取り方なのかもしれない。
ボクはもうちょっとぐらい日本のマナーについての本を読んでいればと後悔した。
日本のマナーにはなにかと面倒なことや意味の分からないことが多すぎて読むのを殆ど放棄していたはずだ。
大体、日本に渡っていた数ヶ月間、幸いあまり気を使う場所などには行かなかったから平気だったし、そういった電話をかける、かけられるような機会もなかった。遊戯くんたちとも普通に接することもできたからエジプトに帰ってきてからもまだ一度も目を通していない。
やっぱり日本はなにかと難しい文化や言語が多すぎる。
とにかく、電話にそういった意味で出てきたのならその作法に則って返すべきなのだろう。
「ぉ……っ」
しまった。
『おめでとう』に『おめでとう』で返すとは限らないのだ!
いや、違う。返答が『おめでとう』である可能性は無いに等しいはずだ。
一体、どう返答したらよいのか!
手元には例の『ただし礼儀作法』だとかなんだかという本は無い。確かアレは本棚の奥深くにしまった記憶がある。
あぁ、どうしよう。どうすることもできない。
「……マリク?」
「すまない。遊戯!」
ついにしびれを切らしたのか、遊戯から話しかけられてしまった。
情けない話だ。たった一本の、最初の一言という電話のマナーがわからなかったというだけで友人を待たせてしまったのだ。はるばる日本からエジプトへ国際電話をかけてくれたのにだ。
申し訳ない気持ちで一杯だ。明日からまた日本の勉強を始めよう。次はちゃんと応えられるようにしなければいけない。
もんもんと明日からの計画を立てているボクに遊戯は不思議そうに言った。
「えーと。……なんで謝られてるんだか、わかんないだけど……なんで?」
「え?」
いや、それはボクが聞きたいよ遊戯。
なんでわからないんだ。ボクは君の望む応えをだせなかったから謝っただけのに……。
あぁ、そうか。彼は優しいからボクが日本のマナーをわからなくても当然だと言いたいのだろう。それはそれでちょっと悔しいというか情けない気持ちで一杯だが今はその優しさに甘えさせてもらおう。
でも、今度電話がかかってきたときには完璧な受け答えをしてやろう。うん。
「うー……ん、なんでもないさ。そんなことより遊戯。用事があるんだろう?なんだい?」
「え。だから、おめでとうっていいたくて」
「えぇ?」
これはまた妙な話だ。
おめでとうといいたくてボクに電話を掛けてきてくれたと言うのなら「おめでとう」とは日本の作法に関係なかった事になる。
でも、だとすると遊戯はほぼ100%ボクに対して喜び祝う事柄があって「おめでとう」と言った事になる。
正直、なにがめでたいのかわからない。
「遊戯。……なにが、『おめでとう』なんだい?」
こういった事を聞くのはちょっとマナー違反かとも思ったけれど、さすがに気になってしょうがない。おめでとうと言われる意味を本人が知らないというのはどう考えてもおかしいもの。
遊戯は遊戯でボクの質問があまりにも想定外だったらしく「えっ!」と声をあげてからずいぶんと沈黙してから躊躇いがちに聞いてきた。
「だっ……だって、今日、誕生日じゃないの?」
「えぇ?」
たんじょうび。
誕生日と言えばボクが生まれてきた日を指しているのだろうか。
でも、それは12月23日で明日……。
「あっ、遊戯!あのっ……残念だけど、……こっちはまだ24時間軸で言うと22日の17時なんだよ」
「えっ!?あっ、時差っ!」
受話器の向こう側からは遊戯のため息やらなにやらがかすかに聞こえてきた。
「そっかー。そうだよねー。イシズさんもすぐ出たし、キミもすぐ代わってくれたもんねー……。普通夜中じゃムリだよねぇ……」
ブツブツと独り言のように呟くのが独り言なのかこっちに理不尽な文句を言ってるのかが区別つかなかったけれど、そんな遊戯に思わず笑ってしまった。
「笑わないで欲しいんだぜ~」
ごめんごめんと謝っても、またため息をつく遊戯の声を聞いて吹き出すと「もう切る」とずいぶん珍しく拗ねたように言われてしまい慌てて止めた。
「待って待って!ごめんっ遊戯っ!」
「なにさ」
「あの……ありがとう」
一番最初に祝ってくれて嬉しい。
そう言ったら、半日以上早かったけどねと逆に笑われた。
「そっちはもう12時過ぎてるんだろ?大丈夫かい?」
「平気だぜー。夜更かしは慣れてるからね」
あははと笑いながら言うけれども眠いはずだろうと思い、もう寝なよと促すとそうだねと言ってまた笑った。
「ありがとう、遊戯。本当に嬉しかったよ」
最初は意味がわかんなかったけれど、ボクのために夜更かしをして電話を掛けてきてくれたことは本当に嬉しかった。
「どういたしまして」
またね、と言って電話は切られ、同時ににこっという効果音と共に、遊戯の笑顔がボクの脳裏に浮かんで消えた。
今度、また日本へ会いに行こう。
そう、なぜだか強く決めた。
それから七時間後。
また遊戯からおめでとうという言葉をもらえた。
日本に行きたい思いが更に強くなってしまったのに手続きの関係上あと数ヶ月待たなければいけないらしい。
春からボクも童実野高校2年生だっ!
**
えぇぇぇええええ~~~~~~~
なぁにそれぇぇえええ
予想外の展開過ぎた
自分もわからなかった展開ってなに!?
眠いからかな 眠いからだよね
よし お休み!
本当は00:00に投稿したかった
無計画で打ち始めるのいい加減やめなよ自分……
今度こそ お休みっ!
「ぇえ?」
それは突然の電話だった。
おめでとうマリク
電話をかけてきたのは日本で知り合った武藤遊戯だった。
それは声でもわかったし先に電話に出た姉さんから、代わる前に教えてもらっていたからわかる。
でも、なぜ、第一声がおめでとうなのかが理解できない。
確か、日本語では「おめでとう」とは相手を祝う気持ちを表す言葉であって、電話に出たときの第一声に使うべき言葉じゃなかったはずだ。
まさかとは思うが、ボクが知らなかっただけで実はこういった挨拶の方法もあるのだろうか。いや、下手をするとコレが日本流の最も一般的な電話の取り方なのかもしれない。
ボクはもうちょっとぐらい日本のマナーについての本を読んでいればと後悔した。
日本のマナーにはなにかと面倒なことや意味の分からないことが多すぎて読むのを殆ど放棄していたはずだ。
大体、日本に渡っていた数ヶ月間、幸いあまり気を使う場所などには行かなかったから平気だったし、そういった電話をかける、かけられるような機会もなかった。遊戯くんたちとも普通に接することもできたからエジプトに帰ってきてからもまだ一度も目を通していない。
やっぱり日本はなにかと難しい文化や言語が多すぎる。
とにかく、電話にそういった意味で出てきたのならその作法に則って返すべきなのだろう。
「ぉ……っ」
しまった。
『おめでとう』に『おめでとう』で返すとは限らないのだ!
いや、違う。返答が『おめでとう』である可能性は無いに等しいはずだ。
一体、どう返答したらよいのか!
手元には例の『ただし礼儀作法』だとかなんだかという本は無い。確かアレは本棚の奥深くにしまった記憶がある。
あぁ、どうしよう。どうすることもできない。
「……マリク?」
「すまない。遊戯!」
ついにしびれを切らしたのか、遊戯から話しかけられてしまった。
情けない話だ。たった一本の、最初の一言という電話のマナーがわからなかったというだけで友人を待たせてしまったのだ。はるばる日本からエジプトへ国際電話をかけてくれたのにだ。
申し訳ない気持ちで一杯だ。明日からまた日本の勉強を始めよう。次はちゃんと応えられるようにしなければいけない。
もんもんと明日からの計画を立てているボクに遊戯は不思議そうに言った。
「えーと。……なんで謝られてるんだか、わかんないだけど……なんで?」
「え?」
いや、それはボクが聞きたいよ遊戯。
なんでわからないんだ。ボクは君の望む応えをだせなかったから謝っただけのに……。
あぁ、そうか。彼は優しいからボクが日本のマナーをわからなくても当然だと言いたいのだろう。それはそれでちょっと悔しいというか情けない気持ちで一杯だが今はその優しさに甘えさせてもらおう。
でも、今度電話がかかってきたときには完璧な受け答えをしてやろう。うん。
「うー……ん、なんでもないさ。そんなことより遊戯。用事があるんだろう?なんだい?」
「え。だから、おめでとうっていいたくて」
「えぇ?」
これはまた妙な話だ。
おめでとうといいたくてボクに電話を掛けてきてくれたと言うのなら「おめでとう」とは日本の作法に関係なかった事になる。
でも、だとすると遊戯はほぼ100%ボクに対して喜び祝う事柄があって「おめでとう」と言った事になる。
正直、なにがめでたいのかわからない。
「遊戯。……なにが、『おめでとう』なんだい?」
こういった事を聞くのはちょっとマナー違反かとも思ったけれど、さすがに気になってしょうがない。おめでとうと言われる意味を本人が知らないというのはどう考えてもおかしいもの。
遊戯は遊戯でボクの質問があまりにも想定外だったらしく「えっ!」と声をあげてからずいぶんと沈黙してから躊躇いがちに聞いてきた。
「だっ……だって、今日、誕生日じゃないの?」
「えぇ?」
たんじょうび。
誕生日と言えばボクが生まれてきた日を指しているのだろうか。
でも、それは12月23日で明日……。
「あっ、遊戯!あのっ……残念だけど、……こっちはまだ24時間軸で言うと22日の17時なんだよ」
「えっ!?あっ、時差っ!」
受話器の向こう側からは遊戯のため息やらなにやらがかすかに聞こえてきた。
「そっかー。そうだよねー。イシズさんもすぐ出たし、キミもすぐ代わってくれたもんねー……。普通夜中じゃムリだよねぇ……」
ブツブツと独り言のように呟くのが独り言なのかこっちに理不尽な文句を言ってるのかが区別つかなかったけれど、そんな遊戯に思わず笑ってしまった。
「笑わないで欲しいんだぜ~」
ごめんごめんと謝っても、またため息をつく遊戯の声を聞いて吹き出すと「もう切る」とずいぶん珍しく拗ねたように言われてしまい慌てて止めた。
「待って待って!ごめんっ遊戯っ!」
「なにさ」
「あの……ありがとう」
一番最初に祝ってくれて嬉しい。
そう言ったら、半日以上早かったけどねと逆に笑われた。
「そっちはもう12時過ぎてるんだろ?大丈夫かい?」
「平気だぜー。夜更かしは慣れてるからね」
あははと笑いながら言うけれども眠いはずだろうと思い、もう寝なよと促すとそうだねと言ってまた笑った。
「ありがとう、遊戯。本当に嬉しかったよ」
最初は意味がわかんなかったけれど、ボクのために夜更かしをして電話を掛けてきてくれたことは本当に嬉しかった。
「どういたしまして」
またね、と言って電話は切られ、同時ににこっという効果音と共に、遊戯の笑顔がボクの脳裏に浮かんで消えた。
今度、また日本へ会いに行こう。
そう、なぜだか強く決めた。
それから七時間後。
また遊戯からおめでとうという言葉をもらえた。
日本に行きたい思いが更に強くなってしまったのに手続きの関係上あと数ヶ月待たなければいけないらしい。
春からボクも童実野高校2年生だっ!
**
えぇぇぇええええ~~~~~~~
なぁにそれぇぇえええ
予想外の展開過ぎた
自分もわからなかった展開ってなに!?
眠いからかな 眠いからだよね
よし お休み!
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今度こそ お休みっ!
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女性
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自己の追求(?) 絵とか
自己紹介:
落ちるとこまで堕ちた たぶんオタク人
夢は書く派でさらりと読む派でも書き終わったことはない
CPは NL BL GLバッチ恋☆
欲望のままに生きるダメな人の見本
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