＃知らない間に始まるのが恋だけとは限らない

「バカだね」

　笑いながら世界でもトップレベルの頭脳を持つオレに対してそんなことを言い始める平々凡々だが頭のおかしいオカルトグッズを好んで身に付けるような変人はいつものように意味の分からないことを言う。

「でも、君がそういう人でよかったよ。自分の欲しいものに気付かないまま、本当にしたいことに気付かないまま、今しなければいけないことに気付かないまま日々を意味もなく過ごすような君でね」

　黙って聞いていればなんだ。ふざけるのも大概にしろ。オレは日々、夢のために社を動かし、欲しい物は必ず掌中に収め、常に未来を見据えて最善の行動をとっておるわ。
　と、反論しても人の話を聞いていないのだろう変人はいつものようにいつもの台詞を吐いて行くのだ。

「海馬くん。本当に、いつもありがとうね～」

　あぁ、遠くで変人と戯れている者たちの気が知れん。




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「おぅ。獏良」
「海馬くんとなに話してたの？」
「海馬くんの人と形について」
「はぁ？」
「なぁにそれー」


vsリベンジ
…………だめだったのは言うまでもない