めんどくさがり恵香の日記&小話
◇=復活 ♪=O振り #=YGO 無印=その他オリとか
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「おら、付けてみろ」
ずいと押し付けると、ユウギの視線はディアディアンクを通り越し、オレの左腕に向けられた。
「あぁ、これか?」
オレの左腕にはすでにディアディアンクが付けてある。
「これはオレ様のだぜ。まぁ、正しくいゃあ先代国王、アクナムカノンのだがな」
ユウギに渡したのはたぶん、盗ってきた部屋の大きさや宝、位置からして王妃のものだろう。
先代国王の王妃もディアディアンクを持っていたというのは噂のみで、確固たる情報は無かったがどうやら真実だったらしい。
「腕貸せ」
ディアディアンクを受け取ったものの、付けるのに四苦八苦するユウギを見かねて腕を取った。
細い腕だ。自分のとは全く違う。少し、力の加減を間違えただけで壊れてしまいそうなほど細い。
ディアディアンクのサイズも合わず、仕方なく服の一部を切り取り、詰めることにした。
「……ほら」
ユウギはたった今腕に付けられた、松明に照らされ煌めく金を眩しそうに見つめた。
「ウェジュが無くても、それがありゃ精霊はソコに居れんだろ」
今はユウギを媒体に出てきている精霊も、今度からはディアディアンクを媒体に出てくればユウギの負担は減って、体力も普通になるんじゃないかと思い付いたのは、ウェジュと、ディアディアンクの働きを知った時だ。
ユウギの精霊はユウギの負担になりたくないと、あまり表には出てこない。ユウギも、そんな精霊達の意思を汲み取りあまり召喚はしないが、存在していることには変わりなく、精霊を出しても、出してなくても多少の違い。精霊自体を肉体から離さなければダメらしい。
《カー》は通常一人一体。それはどんな人間でもコツさえ掴めば召喚できる。だがディアディアンクを使えば、ウェジュに封印された数体の《カー》を一度にディアディアンクに宿し、使役できるという。
一度ウェジュに《カー》を封印するのは、《カー》を鎮め、《バー》の負担を減らすため。
最も、王宮神官団は罪人の《カー》……魔物を封じ込め、罪の重さを測り、罪人を裁くと同時に得た魔物利用するために使っていることの方が多い。《バー》の回復を狙ってウェジュに封印するようなものは位が高く、肉体に適合していない精霊を宿す金持ちの奴等だけだ。
なんにせよ、精霊も協力的ならウェジュがなくともディアディアンクさえあれば、2体の精霊を肉体やウェジュの代わりに宿らせることができるのではないかと踏んだのだ。
ユウギは今まで一緒に行動していたなかで一番嬉しそうに笑い、感謝の言葉を口にした。
「バク」
「ぁあ?」
精霊を呼び出すためか、数歩離れた場所に立つと、ユウギは一度こちらを振り向きまた笑った。
「ぇ……」
ただ、先ほどとは全く違う笑みで、驚いたオレ様をよそに、ユウギはまた嬉しそうに言った。
「おそろい」
そのあまりのミスマッチさにほんの少しばかり呆けたが、「おそろい」なのが嬉しいのは本当だろう。
「……ああ。そうだな」
笑っていたんだ。
いつかの日のように、喜びを露わに、笑ったんだ。
なんの不安も躊躇いもなく、嬉しくてしかたがないという笑みを浮かべながら言ったアイツの言葉に、オレはほんの少しの疑いも迷いも、考えもせず頷いた。
それが、最後の笑顔になるなんて知らなかった。
どうして、あの時。アイツがあんな風に笑ったのか、あんなコトを言い出したのかオレには理解できない。
理由を答えられても、意味が分からない。
もっと、詳しく聞いとけば、こんなコトにはならなかったかもしれない。
こんなコトになるなら、頼まなかったのだから。
今のままでも、充分なはずだった。
更なる力を求めさえしなければ、こんなコトにはならなかった。
オレはやり場のない感情を全て王に向け、その数刻後、王宮に足を踏み入れた。
ユウギが遺した精霊獣とともに復讐を遂げるため、自分の正義を貫き通すため。
まさかそこで、ユウギと瓜二つの少年王を目にすることになるなんて知る由もなく――
全て、夢なら良いのにと思ったのは、これで二回目だ。
**
あの、まめ……
いろいろ ……ごめん
いろいろの内訳↓
完成にかかった日数(ほんとごめん
当初の設定と微妙に違う盗賊王とかその他もろもろ(マジごめん
理解しにくい文面(私にも難しい←
とにかく完成までにかかった日数(ほんっとーにすまん
続くような続かないような終わり方(てへ☆
実はマリクとか 登場させたかったとか言う話(……っ、ごめん
とりあえず……終わったよb
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