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めんどくさがり恵香の日記&小話 ◇=復活 ♪=O振り #=YGO 無印=その他オリとか
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※闇人格別個体&現世パロ
私の趣味により獏良sが性格破壊&空気じゃなくなってます
むしろ城之内が空気かも
もちろん遊戯受 だよ た…ぶん
……で、OK?











  明日の予定


 楽しい楽しい昼休み。
 いつものように遊戯くんはみんなと一緒にごはんを食べていました。
 その中で、見かけによらず一番お弁当の中身が多い獏良了くんがそういえばとみんなの明日の予定を聞きました。

「明日ボクの家に来ない?新しいシナリオができたんだ」

 それを聞いた城之内くんは目を輝かせて話に乗りました。

「マジかよ!よっしゃ、勇者城之内様は
もちろん冒険に出掛けるぜ!」
「オレも明日は暇だし行こうか!城之内の間抜けっぷりを拝ませてもらいに」

 城之内くんの悪友であり相方の本田くんも笑い、ちゃちゃをいれながらも話に加わります。

「なんだとぉ!」
「やるかぁ!?」

 そんな中、遊戯くんは一人頭を捻っていました。

「うーん……」
「遊戯くん?」

 獏良くんが不思議そうに尋ねました。 なぜかと言えば、ゲームと聞いてまず最初に反応を見せるのは遊戯くんなのに、珍しくこの話をだしてからうんうんと唸っているだけ。そんな珍しい姿がかわいいからと、少しの間眺め続けていたけれども流石に心配になったのです。
 獏良くんの呼びかけに顔を上げた遊戯くんは、とても残念そうに言いました。

「……ごめんね、明日はちょっと……」

 その時です。

「なんだとぉっ!!」

 ものすごい轟音とともに、怒声ともとれる大きな声が教室に響きました。
 引き戸を勢いよく開けて現れたのは獏良くんと双子の承くんでした。
 ずんずんと席まで歩み寄るとバァンと音をたて机に手をつき、遊戯くんを鋭い目で捕らえました。

「貴様が来ないとはどういう事だ遊戯ィ!」

 このタイミングといい、どうやら話を最初から聞いていたようです。
 それにしても、他にも沢山のクラスメイトたちがお弁当を和気藹々と食べている中、窓際での遊戯くんたちのやりとり聞き取るとはものすごいスゴい聴力です。

「ばっ、バクラ君!?」

 突然現れた隣のクラスの獏良承くんに驚いて、遊戯くんは大きな目をパチパチと瞬きました。

「応えろ遊戯!」
「おいバクラ!いきなり現れて何のようだ!!」
「ケッ!テメェ等には関係ねぇよ。引っ込んでな!!」
「なんだと!」

 遊戯の胸ぐらを今にも掴みかかっていきそうな獏良承……バクラ君に城之内くんが挑みます。
 双方の険悪なムードが当たりに広がっていく中で本田くんが制止の声を上げました。
 しかし、二人は一向に睨み合いを止めません。

「……丁度いい。貴様はなにかと目障りだったんだ」
「オレをあんまりナメねぇ方が身のためだぜ」
「ほざけ」
「おい二人とも……」
「遊戯くん。明後日なら平気かい?」

 そんな二人がまるで見えていないかのように獏良くんはごくごく普通に尋ねました。
 その落ち着いた声に遊戯くんは、はっと現実に引き戻されたのか、微妙な相槌をうつと少し考えてからごめんねと言いました。

「明日、アテムが家に来るんだ」
「アテムくんが?」

 アテムくんとは遊戯のおじいちゃんがエジプト旅行中に知り合った遊戯くんそっくりのエジプト人です。知り合ってもう十年以上します。

「アイツ、また来んのかよ」

 心底忌々しそうに、いつの間にか城之内くんとのバトルを切り上げたバクラ君が言いました。
 またと言うのは、つい先週にも彼が日本へやって来ていたからです。その前は流石に1ヶ月前だけれども滞在期間がハンパなく長かったのです。それより前に来たのでも、月に一度は来てるはずという頻繁さ。
 更に補足として付け加えるならゲームの腕は天才的で、特にデュエルモンスターズではキング・オブ・デュエリストの称号を持つ程です。
 海馬コーポレーションの若社長もあらゆるゲームのエキスパートですが、アテムくんはその更に上をいっているのではないかと身内では話しています。
 因みにカードゲームではアテムくんの方が上なのは全国に知られています。だからこそキング・オブ・デュエリストと呼ばれているのですけれど。
 バクラ君は一言で、誰にでもわかりやすく言うとそんなアテムくんが超大嫌いなのです。

「うーん、まぁ、そういうわけだから明日明後日、アテムも一緒ならいいけど」
「冗談っ!絶対反対!!」

 即座にバクラ君は声を荒げました。

「……って、バクラ君がいうでしょ」

 遊戯くんはどうもウマの合わない二人を気遣ってくれていたようです。
 その言葉に獏良くんはにっこりと微笑みながら弟に言いました。

「お前、明日一日ホテルにでも行っててよ」

 それを聞いたバクラ君。悩んで悩んで、躊躇いに悩んで絞り出した答えが拒否。

「んじゃあよぅ」

 まだバクラ君を睨みつけていた城之内くんを宥めていた本田くんが言いました。

「遊戯んちにオレたちが遊びに行けばいいんじゃねぇか?」
「それイイ!」

 今度は城之内くんが即座に反応しました。
 さっきまでの恐い雰囲気も、その素晴らしい思い付きのおかげでどこかへ行きました。本田くんはすごいですね。

「オレ、前回アイツが来たとき会わなかったし、久しぶりにアイツともデュエルしてーし!」
「そうだね。久しぶりに城之内くん達と会えたらアテムも喜ぶよ、きっと!」
「じゃあ、TRPGはまた今度だね」

 なんだか一人を除いて、みんな乗り気です。
 そのバクラ君は、「反対」の一言を言い出すのをプライドが許さず、「ぅ」とか「ぁ」とか呟いている間に昼休みが終わってしまいました。



 結局。
 城之内くんは急にバイトのシフト変更が伝えられ、本田くんには母親から弟の面倒をみるように言われ、獏良くんは弟による必死の妨害によって三人とも遊びに行くことができなくなりました。

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欲望のままに生きるダメな人の見本

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